医師のカード体験ノート

楽天ブラックの積立3.2%を比較|年会費と取得条件を考えて、僕が乗り換えを見送る理由

情報確認日:2026年9月29日/楽天ブラックカードは未保有です。本記事は、公式条件と僕の利用状況を照らし合わせた比較検討記事です。

楽天ブラックカードの投信積立が最大3.2%還元になるというニュースを知りました。楽天証券の発表日は2026年9月28日。適用は2027年1月買付分からです。[1]

僕は現在、SBI証券のNISAつみたて投資枠で毎月10万円を、三井住友カード プラチナプリファードで積み立てています。年間の対象カード利用額500万円以上による合計3%還元を前提に使っており、現状に大きな不満はありません。

今回の率直な感想は、「3.2%は魅力的だけれど、今から楽天ブラックを目指して乗り換えるほどだろうか」というものです。積立還元率だけの差は年2,400円。カード取得までの時間と、普段の決済でもらえる特典を含めて考えたいと思います。

僕の現在地:楽天通常カードからブラックを目指す必要がある

今持っている楽天カードは通常カードだけです。以前は楽天プレミアムカードを使っていましたが、SPUの条件変更をきっかけに通常カードへダウングレードしました。

年間400万円を楽天にまとめること自体は、今のプラチナプリファードの利用を移せば、僕にとって極端に高いハードルではありません。ただし、そのために失う特典と、ブラックカードを取得するまでの道のりは気になります。

楽天ブラックの申込条件と、3.2%還元の条件は別

確認する条件内容
ブラックの通常の申込資格楽天プレミアムカードを現在保有し、所定の判定時点で契約から12カ月以上。さらに所定の12カ月間の請求額合計500万円以上。
申込資格の判定頻度2026年10月から毎月判定。前月末時点の契約経過期間と、前月までの直近12カ月の請求額を確認。
別途の案内通常条件を満たさなくても、楽天カード独自の判断で案内が届く場合がある。時期・到着を見込んだ計画にはできない。
積立3.2%の利用条件積立買付年の前年1〜12月に、対象の楽天カードショッピング利用額合計400万円以上。未達なら2%。
年会費楽天ブラック33,000円、楽天プレミアム11,000円。いずれも税込。

申込条件の500万円はプレミアムカードだけに限定されず、公式条件に従って他の楽天カード等の請求額も合算されます。申込資格を得ても発行が保証されるわけではありません。[2]

一方、3.2%の400万円判定には、ブラックへの切替前の利用分、家族カード、複数の楽天カードの対象利用分も含まれます。投信積立そのものの決済額は400万円に含まれません。500万円の「請求額」と400万円の「ショッピング利用額」は、期間も集計ルールも同じではありません。[1][2]

「最短でも必ず2年」「来年10月から3.2%」とは限らない

僕も最初は、プレミアムで利用実績を作り、その後ブラックでさらに400万円を使う必要があるのかと考えました。しかし、切替前の対象利用分が3.2%の判定に含まれるため、2つの条件を必ず順番に達成する仕組みではありません。

ただし、2027年の還元率に使われるのは2026年の対象利用額です。2027年の途中で400万円に到達しても、それだけで直ちに2027年中の還元率が上がるわけではありません。[1]

仮定した状況3.2%適用を考える時期
すでにブラックを保有し、2026年の対象利用額400万円以上必要な積立設定等を満たせば、制度開始の2027年1月買付分から。
2027年途中にブラック取得。2026年の対象利用額400万円以上取得・カード登録・積立設定の反映後に適用され得る。取得月の即時適用を保証するものではない。
2027年途中にブラック取得。2026年は400万円未満、2027年は400万円以上現行の公表条件が続き、必要な設定等を満たすなら2028年1月買付分からが目安。

上の表は公式の判定ルールから整理した例です。例えば2026年秋に新たにプレミアムを契約し、12カ月の保有・請求額条件を満たして2027年秋以降にブラックを取得、2027年の対象利用額400万円を達成するケースなら、3.2%は2028年1月が目安となります。これは「必ず2年間必要」という意味ではありません。過去にプレミアムを保有したことのある僕自身の再契約時の扱いは、この一般例と同一とは断定できません。

月10万円積立:年会費を引くといくら残るか

以下は条件達成後の12カ月間を同じ還元率で積み立てる比較です。月10万円×12カ月=年120万円、1ポイント=1円相当として計算します。楽天ブラックは2027年1月以降の公表条件、他のカードは確認日時点の条件です。初年度の移行期間、通常決済ポイント、継続特典、期間限定キャンペーン、資産運用サービス等の上乗せは、この表には含めません。

カード・想定条件積立還元率年間積立ポイント年会費(税込)積立ポイント−年会費
楽天ブラック/前年対象利用400万円以上3.2%38,400pt33,000円+5,400円相当
楽天ブラック/前年対象利用400万円未満2%24,000pt33,000円−9,000円相当
プラチナプリファード/対象利用500万円以上3%36,000pt33,000円+3,000円相当
プラチナプリファード/対象利用300万〜500万円未満2%24,000pt33,000円−9,000円相当
三井住友カード Visa Infinite/対象利用700万円以上4%48,000pt99,000円−51,000円相当
三井住友カード ゴールド(NL)/積立1%条件・年会費無料化達成済み1%12,000pt0円+12,000円相当
楽天プレミアム1%12,000pt11,000円+1,000円相当
楽天ゴールド/代行手数料年率0.4%未満の対象ファンド0.75%9,000pt2,200円+6,800円相当
楽天通常/同上0.5%6,000pt0円+6,000円相当

各制度・年会費の出典:[1][2][3][4][5][6]。代表的な比較対象を抜粋した表で、全カードのランキングではありません。

プラチナプリファードの3%は、毎月の1%に、対象の年間利用額500万円以上による年1回の2%を合算したものです。毎月3%が一括でもらえるわけではありません。クレカ積立額はこの年間利用額の集計対象外です。[3]

ゴールド(NL)の年会費は通常5,500円で、年間100万円利用による無料化後を掲載しています。年会費無料化と、その後も積立1%を受けるための年間利用条件は別です。楽天通常・ゴールドはファンドの代行手数料により還元率が変わります。[5][6]

楽天ブラックの3.2%は高い水準ですが、「全カードで一番」とは言えません。Visa Infiniteには対象利用額に応じた4%があり、別途の資産運用特典による上乗せもあります。ただし、最大還元率の高さと年会費差引後の有利さは分けて考える必要があります。[5]

計算は、楽天ブラックが120万円×3.2%−33,000円=5,400円、プラチナプリファードが120万円×3%−33,000円=3,000円。差は年間2,400円、月平均200円です。また、積立だけに年会費全額を負担させるこの比較では、楽天通常カードの6,000円相当を楽天ブラックが600円下回ります。

これはブラックカードの価値が低いという意味ではありません。普段の決済や旅行などの特典にも価値を感じる人と、積立だけが目的の人では結論が変わる、ということです。投資信託の値動きによる損益や保有コストを計算した表でもありません。

僕に近い年間500万円決済なら、継続特典も含めたい

プラチナプリファードには、年間対象利用額100万円ごとに10,000ポイント、最大40,000ポイントの継続特典があります。僕が楽天へ決済を丸ごと移すなら、この部分を無視できません。[4][7]

次は、両カードとも通常還元1%の買い物だけに同額を使い、月10万円積立を続ける単純モデルです。各社の異なる集計期間で毎年同じ対象利用額を達成し、継続特典も受け取れる平常年を想定します。楽天ブラックの取得までにかかるプレミアム年会費、特約店・楽天市場の上乗せ、モバイル・旅行・銀行等の特典、入会特典、税金等の還元率が異なる支払いは含めません。

年間決済500万円で比較楽天ブラックプラチナプリファード
通常決済ポイント(1%)50,000pt50,000pt
投信積立ポイント38,400pt(3.2%)36,000pt(3%)
このモデルで計上する継続利用特典0pt40,000pt
年会費−33,000円−33,000円
差引合計55,400円相当93,000円相当

この条件では、プラチナプリファードが年間37,600円相当上回る計算です。3.2%と3%だけを見ると楽天ブラックが有利ですが、カード全体の比較では逆転します。通常還元率と継続特典の根拠は公式情報によります。[2][4][7]

年間決済400万円で揃える場合も、楽天ブラックは45,400円相当、プラチナプリファードは積立2%・継続特典40,000ポイントとして71,000円相当。差は25,600円相当です。楽天側のサービス特典や、三井住友側の特約店上乗せをどれだけ使うかで実際の差は変わります。

なお、取得前に楽天プレミアムを1年間保有するなら、その年会費11,000円も移行コストとして別に考える必要があります。実際の切替時の年会費処理や、移行中に失う・得るポイントは個別条件によるため、この平常年の表には混ぜていません。

他のプレミアムカードも比較:3%前後だけでなく、条件付き7%も

UFJ系の積立先は、松井証券ではなく三菱UFJ eスマート証券です。楽天ブラック、プラチナプリファードに加え、dカード PLATINUM、三菱UFJカードのプラチナ、三井住友カード Visa Infiniteを比較しました。以下は2026年9月29日に確認できた公表条件を使い、楽天の2027年1月からの新条件も反映した試算です。

カード/証券会社年会費(税込)積立還元率と主な利用条件年間・継続特典
楽天ブラック/楽天証券33,000円3.2%:前年の対象利用400万円以上(2027年1月買付分から)本試算に加える定額の年間利用ボーナスなし
プラチナプリファード/SBI証券33,000円年間500万円以上で3%、300万円以上で2%100万円ごとに10,000ポイント、最大40,000ポイント
dカード PLATINUM/マネックス証券29,700円NISAで最大3.1%:判定対象の各月のショッピング20万円以上年間400万円以上で最大40,000円相当のクーポン
三菱UFJプラチナ・アメックス/三菱UFJ eスマート証券22,000円銀行口座設定等+前年の対象利用100万円以上で2%、700万円以上で7%月間利用によるグローバルPLUSを別途計算
三井住友カード Visa Infinite/SBI証券99,000円年間500万円以上で3%、700万円以上で4%年間400万円以上で40,000ポイント、700万円以上で110,000ポイント(合算しない)

出典:楽天・プラチナプリファードは前掲[1]~[4]。追加カードは 三菱UFJ eスマート証券の発表、dカード PLATINUM公式、マネックス証券の積立条件、三井住友カードの積立比較、Visa Infinite継続特典。

年500万円利用・NISA月10万円なら、年会費を引いていくら残る?

比較するのは、年間の対象ショッピング500万円+NISA積立120万円です。積立120万円をショッピング500万円に含めません。毎月ほぼ均等に買い物をし、前年・各判定期間も必要条件を満たしている継続利用時の1年を想定します。今から申し込んだ初年度に、この金額がすべて受け取れるという意味ではありません。

通常の買い物、積立、年間特典のポイントを円相当に直して足し、年会費を引きます。グローバルポイントは1ポイント=5円相当、その他は1ポイント=1円相当で評価。端数処理は省いた概算です。特約店、携帯料金の優遇、旅行・飲食特典、投信保有ポイント、入会キャンペーン、資産運用サービスによる追加優遇は含めません。税金・公共料金・チャージなどで通常還元率や利用額集計が異なる支払いも、今回の対象ショッピングには含めていません。

カード買い物のポイント相当額積立ポイント相当額年間特典年会費差引額/年
楽天ブラック50,000円38,400円(3.2%)0円33,000円55,400円相当
プラチナプリファード50,000円36,000円(3%)40,000円相当33,000円93,000円相当
dカード PLATINUM50,000円37,200円(3.1%)別枠:クーポン最大40,000円相当29,700円57,500円相当+クーポン
三菱UFJプラチナ37,500円(基本+グローバルPLUS)24,000円(2%)0円(左欄の月間優遇と重複加算しない)22,000円39,500円相当
Visa Infinite50,000円36,000円(3%)40,000円相当99,000円27,000円相当

計算式は「通常利用+積立+年間ポイント特典-年会費」。たとえばプラチナプリファードは50,000+36,000+40,000-33,000=93,000円相当です。これは投資そのものの運用益ではなく、カード利用による特典価値の比較です。

dカードは、毎月の条件とクーポンの使い道が判断の分かれ目

dカード PLATINUMの3.1%は、この表ではNISA積立に適用される率です。課税口座では積立額の区分で率が変わり、月10万円すべてが3.1%になるわけではありません。また、年240万円使えば自動的に年間ずっと3.1%になるのではなく、各月の判定で20万円以上の対象ショッピングが必要です。支払いが特定の月に偏る人は注意したいところです。

2027年1月買付分(2026年12月お支払い分)からは、入会初年度に利用額を問わず最大率となる従来条件も変更されます。入会月から2か月後までの扱いと、その後の月間利用額による判定を分けて確認する必要があります。本試算は毎月の条件を満たす前提です。出典:dカードの2026年9月1日改定告知。

年間利用特典40,000円相当は、自由に使える40,000ポイントではなく、交換先や利用条件のあるクーポンです。使わなければ価値を0円、もともと予定していた買い物などで全額を無理なく使えれば40,000円相当として見ると、差引額は57,500~97,500円相当。満額使える場合はプラチナプリファードを4,500円相当上回ります。ただし本試算で上回るにはクーポンを35,500円相当より高く評価できることが必要で、クーポンのために買い物を増やすなら話は変わります。

三菱UFJの7%は魅力的。ただし年500万円では2%

三菱UFJプラチナで7%を受けるには、対象の年間利用700万円以上に加え、証券側でのエントリー、出金先の三菱UFJ銀行口座登録またはマネーコネクトの自動入出金設定、カード引落口座の三菱UFJ銀行普通預金口座設定が必要です。自動入出金は入金・出金の両方を設定します。入会2年目以降は前年のカード利用で判定され、初年度の優遇2%と、700万円条件の7%を混同しないことが大切です。

月10万円を1年間7%で積み立てられれば84,000円相当ですが、これはグローバルポイント84,000ポイントという意味ではありません。1ポイント5円相当で16,800ポイントです。年500万円利用の比較では、適用率は2%として24,000円相当を計上しました。

通常利用は1,000円ごとに1ポイント、1ポイント5円換算で基本0.5%。さらに、毎月10万円以上使う今回のケースではグローバルPLUSの基本ポイント50%加算を含め、買い物分を約0.75%で計算しています。ゴールド向けの年間11,000円相当ボーナスを、プラチナにも加える計算はしていません。出典:グローバルポイント、グローバルPLUS。

年間400万・500万・700万円で、結果はどう変わる?

以下もNISA積立は月10万円で固定し、同じ利用水準を続けて各カードの判定条件を満たした場合の概算です。dカードは毎月20万円以上、三菱UFJは毎月10万円以上の対象ショッピングと必要な口座設定等を満たす前提です。

カード年400万円利用年500万円利用年700万円利用
楽天ブラック45,400円55,400円75,400円
プラチナプリファード71,000円93,000円113,000円
dカード PLATINUM47,500~87,500円57,500~97,500円77,500~117,500円
三菱UFJプラチナ32,000円39,500円114,500円
Visa Infinite5,000円27,000円129,000円

単位は年会費控除後の円相当。dカードの幅はクーポンの利用価値を0~40,000円で評価したものです。年700万円を自然に使う場合は、三菱UFJの積立7%だけでなく、Visa Infiniteの継続特典110,000ポイントも効いてきます。この条件ではVisa Infiniteが129,000円相当、三菱UFJが114,500円相当。積立還元率が最も高いカードと、総合の差引額が大きいカードは一致しません。

僕の現在の年500万円という水準なら、プラチナプリファードを軸に、dカードのクーポンをどれだけ普段の支出で使えるかが比較のポイントになります。年700万円の表は、もともとその利用額がある人向けです。高還元の条件を取るために支出を200万円増やすことを勧めるものではありません。

松井証券のJCB、au PAYゴールドも確認

松井証券と組み合わせるJCBプラチナの通常の積立還元は最大1%です。過去の期間限定キャンペーンの率と、継続時の率は分けて考えます。出典:松井証券のクレカ積立取引ルール。

au PAYゴールドには、旧料金プラン連携で積立最大3%という案内もありますが、対象プランの新規受付終了、優遇期間、月5万円までの上乗せなどの条件があります。現在の「マネ活2」の最大2%も上乗せ対象は月5万円まで。月10万円では残り5万円が1%のため、条件を満たしても積立全体では1.5%相当です。今回の「月10万円を継続して3%前後」の中心候補からは外しました。出典:旧マネ活プランの条件、マネ活2の条件。

NISAはカードだけを替えれば済むわけではない

僕の積立はSBI証券のNISAです。楽天証券でNISA積立をするには金融機関の変更が必要で、その年に変更前のNISA口座で買付けをしている場合、同じ年分の金融機関変更はできません。ブラック取得の時期とNISAの切替時期も合わせて考える必要があります。[8]

今の僕は、プラチナプリファードを続けたい

今回の引き上げは、すでに楽天ブラックを持ち、楽天カードで年間400万円以上を無理なく使う人には魅力があります。一方、通常カードから取得を目指す僕にとっては、還元率だけで決済とNISAを移す理由にはなりませんでした。

400万円という数字そのものより、プレミアムの保有期間、申込資格、前年利用額での判定が重なる点が気になります。「必ず最短2年」と決めつけるのは正確ではありませんが、今から育てる負担があることに変わりはありません。

申込資格の判定が2026年10月から毎月になるのは前進だと思います。そのうえで、他社ですでに積立を続けている人が移りやすい取得条件や仕組みがあれば、より検討しやすくなると感じます。これは僕個人の希望です。

今の僕の判断は、プラチナプリファードで月10万円の積立を続けること。楽天ブラックは、取得条件や自分の利用状況が変わったときに改めて比較したいと思います。

関連記事:私がプラチナプリファードを使う理由/学生時代から使っている楽天カードの話/みずほ楽天カードとの比較検討

公式情報・試算の出典

条件は2026年9月29日時点で確認したものです。将来の制度継続を保証する試算ではありません。

[1] 楽天証券:楽天ブラックの積立還元率引き上げ(2026年9月28日発表)

[2] 楽天カード:楽天ブラックカードの申込条件・年会費・基本情報

[3] 三井住友カード:プラチナプリファードの積立ポイント付与条件

[4] 三井住友カード:プラチナプリファードの年会費・通常還元・継続特典

[5] 三井住友カード:カード別クレカ積立比較・年会費・特典

[6] 楽天証券:クレカ積立・券種別還元率

[7] 三井住友カード:プラチナプリファードのリワード

[8] 金融庁:NISAの金融機関変更に関するFAQ

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